2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Life「しょうらいのゆめ」

今夜のTBS文化系トークラジオLifeのテーマは「しょうらいのゆめ」。このあと深夜1時30分から。ウェブ中継もやるみたい。http://www.tbsradio.jp/life/

下北沢周辺

追い込み作業。深夜、自転車でいくつかの場所を移動する。東北沢へ抜けるために思い切って違う道を通ったら、意外なショートカットを見つけた。そうか、こうなっていたのか。アタマの中の地図が書き換わっていく。 かつてこのあたりは、当時新しく作ろうとし…

仲俣BRAINZ第2回

なんとか入稿にこぎつけて、批評家・佐々木敦さんが主宰する渋谷の学校「BRAINZ」へ。仲俣暁生さんの「精読『極西文学論』」の第2回。DVDを流したり、CDをかけたり。終了後は、教室内で1時間ほどフリートーク。「ぶっちゃけ村上春樹ってどうよ」話から、阿…

お気楽実験マウス

もはやついに終わりかと思うくらいの絶望を経験したはずが、一夜明けたら意外にケロっとしていて、そういうケロケロけろっぴな我が身の軽薄さっつーか、ある意味でのタフさというか、ほとんどもう感情的に死んでるんじゃね?ってぐらいの鉄仮面ぶりに今さら…

やはりロマンだよ

いよいよ仕事が大詰めクライマックス。というわけで、とりいそぎメモのみ。 昨夜パラパラめくった堀江敏幸の『アイロンと朝の詩人 回送電車3』がどうも素晴らしい。さまざまな媒体に書いた文章を堀江敏幸みずから装丁して一冊の本にしたものだが、ひとつひ…

番外編(告知)

前回までの話は、批評とかを離れて大雑把な文脈でいえば、「失われた10年」が終わってみたらデータベース的な時代に突入したんだけど、それでいいのかよ、じゃあそこで何を話せばいいんだよ、っていう話でもありました。 ということで、まさにそのテーマ【ポ…

だってなんだもん

肉体、精神ともに限界を超え、夢の中で校正という無駄な作業をした挙げ句、仮眠から目覚める……。えっと、“現実に”俺がしたこと、していないことはなんだ? と確認しながら、元気を出して図書館へ。珈琲豆と紙とインクもついでに買ってくる。 この頃はやりの…

ロマン主義的批評(仮)宣言5

前回で終わらせようと思ったのに終わらなかった。ここで書いていることは何も目新しいことはない。すべて、誰か先行する者の言葉であり、ただそれを「ロマン主義的批評(仮)」という旗の下に寄せ集めているにすぎない。きわめて二十世紀的な古臭いことだと…

ロマン主義的批評(仮)宣言4

期末試験前に別のことに逃避するような感覚で、この「ロマン主義的批評(仮)宣言」などというものを書き始めてしまったせいで、仲俣さんのブログからのアクセスが急に増えている。ふだん、推定6人しかいないと思われる読者に向けて書いている当ブログにと…

ロマン主義的批評(仮)宣言2

批評と現代思想 前回、エントリーの最後で「不自由」と表現したのは、批評といえばこう、というある種のフォーマットが出来上がっていて、そこから逸脱することが難しいように思えたからである。どうも文芸誌に掲載される批評のほとんどはちゃんと読む気にな…

ロマン主義的批評(仮)宣言3

さて前回、批評とはこういうものだという先入観を打ち捨てたことで、では批評とは何かと、そういうことをようやく考えられる地点に立った。批評とは、一般には書かれたものを指すわけだが、仲俣暁生さんの提起によって、「批評」はひとつの読み方(批評的な…

駐車場で街が変わる?

下高井戸にひさしぶりに行ったら、市場の一角が駐車場になっていてびっくりした(もちぶたラーメンの対面)。センス悪っ、と最初は思ったのだが、バランスが変化したことでこれまでと全然ちがう街に見えて、結果的には新鮮な感じがした。街は休日とあって人…

ロマン主義的批評(仮)宣言1

仲俣暁生さんが最近ブログでずっと小説や批評について書いていたのは周知の通りだが、それはありていに言って笙野頼子に対する批判でもあったので、大丈夫かなあ、笙野さん喧嘩強そうだから、あんまり関わり合いになるのはよそうと思って見ていたのだが、結…

忘却

『論座』2007年11月号の鈴木謙介と岡田利規の対談を読んですごく面白いと思ったのだが、何に引っかかったんだか忘れてしまった……。やはりどうも、すぐに書かなくてはダメみたいだ。 いや、日々、何かしら興味をそそることはあるのだけど、書く時間がま…

東浩紀+桜坂洋「キャラクターズ」

遅ればせながら『新潮』10月号掲載の「キャラクターズ」(東浩紀+桜坂洋)を読んだ*1。どうせ文壇ゴシップものだろう、と思って敬遠していたのだがさにあらず。感動してしまった。幾重にもひねくれたテキストに込められた気持ちは、本人が言うとおり「愚…

Kosmic Blues

このところ我が家によく人が来る。それもかなりスペシャルなゲストをお迎えしている。でも、わりとみんな好き勝手にくつろいでくれるので、余計な気を遣わなくて済んで助かります。(まあほんとにかなり好き勝手ですけどね……) ところで、ブック・デザイナー…

雑居まつり

羽根木公園の「雑居まつり」を見にいった。 第一回の雑居まつりが行われたのは1976年の10月だそうだから、かれこれもう31年間も開催されていることになる。いろんな市民団体が集まって出店しているのだけど、サンバが鳴ったりしてアナーキーな雰囲気…

冬眠に向けての第一段階

このところとても忙しいのに、小説を読むのが楽しい。想像力は偉大だ。そしてそれは妄想と紙一重だ。 夕方から某プロジェクトのチームで我が家に集まり、さながら合宿。かなりの成果をあげられた。やったね! 応援団として駆けつけたカレー隊長ケーコさんは…

『犬はどこだ』に仕掛けられた〈罠〉

このところ眠れないから本を読む、するとますます眠れない、という悪循環に陥っている。 昨晩勧められた『犬はどこだ』(米澤穂信)を読了。「君はきっと泣くよ」と予言されたのだが結局泣かず、かわりに体感気温が5度ほど下がった。読後の後味の悪さは『ボ…

ポスト・セカイ系のささやかな冒険

あまりに眠いのでモルディヴ(下北沢)で珈琲豆を、ついでにドラマで『ユリイカ』*1を購入。表紙を飾るのは片山若子さんの素敵なイラストだ。 ■片山若子さんのサイト http://www.sibukawakuri.com/ユリイカ2007年4月号 特集=米澤穂信 ポスト・セカイ系のささ…

『インシテミル』に震えた夜

下北沢の喫茶店でナカマタさんと打合せ。前夜、米澤穂信の『インシテミル』を一気読みしてしまったのでその話で花が咲いた。僕はミステリーの免疫がないので本当に怖かったのだが、「怖い」と思う時点で作家に負けてるよね、と指摘され、おっしゃるとおり、…