やはりロマンだよ
いよいよ仕事が大詰めクライマックス。というわけで、とりいそぎメモのみ。
昨夜パラパラめくった堀江敏幸の『アイロンと朝の詩人 回送電車3』がどうも素晴らしい。さまざまな媒体に書いた文章を堀江敏幸みずから装丁して一冊の本にしたものだが、ひとつひとつの短編(散文)が持つ音楽的な調べが、イマジネーションを染み出すように拡げてくれる。今読んだところでは、芥川龍之介、ロジェ・グルニエと山田稔、それからフィリップ・フォレストに関する「ロマン=小説」(!)論、そして自動小銃カラシニコフにまつわるエピソードがなんとも想像力をかきたてる。
- 作者: 堀江敏幸
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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それで思わず、朝の4時(昨日のね)にむっくり起き出してきた隣人に「堀江敏幸がロマンについて書いている!」と興奮して伝えてしまったのだが、もちろんやつは寝ぼけていて、しかし、その後二度寝した彼は、一冊の本を取り出したのだった。それは『超人高山宏のつくりかた』。
ある箇所を読んでびっくり。ま、まさかこんなことが……。私にとっては世界の見え方を(文字通り)根底から覆されるような体験だった。震撼です。(いい意味で)
超人高山宏のつくりかた (NTT出版ライブラリーレゾナント)
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