2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

8時だョ!全員集合

TBSの文化系トークラジオLifeは、今夜が第一期最終回。4月からは月に一度、日曜の深夜枠に移動してしまう。この時間帯に今の形式で聴けるのはこれが最後。パーソナリティも全員集合で、これまでの半年間の放送を振り返ることになるみたい。このLifeとい…

ベケット・ラジオ

過日、にしすがも創造舎特設会場で「ベケット・ラジオ」の公開収録を観る。ふだんほとんど演劇を観ないのですっかりこの世界には疎いのだけど、じゅうぶんに楽しんだ。1000円という安さもよかった。終了後のレセプションで缶ビールをいただいたので、た…

レビュワーの時代

ついでに、佐々木敦さんのブログでは最近こんな熱いエントリーもあった。「レビュワーの時代なのだ(…)」と題された文章で、豊崎由美『どれだけ読めば、気がすむの?』への反応という形で、現在「書評」が置かれている状況について書かれている。とくに、9…

下北沢の古本屋「気流舎」

春の陽気に誘われてひさしぶりに下北沢を散歩。新しくできた古本屋「気流舎」に入ってみた。店の名前が示すように、棚はカスタネダの本をはじめとする精神世界ものが中心を占め(といっても、昨今はやりの「オーラ」とかその類のものはない)、あとはサブカ…

『コーマルタン界隈』

とある人に熱烈に勧めてもらった山田稔の『コーマルタン界隈』。すばらしい本だ。文体のリズムがこれほどしっくりくるとは。どうして今まで知らなかったのか。堀江敏幸の文体に与えた影響もはかりしれないのだが、「フランス現代思想」がブームとして巻き起…

多和田葉子と須賀敦子

多和田葉子『アメリカ 非道の大陸』を読み始めた。恥ずかしながら多和田さんの作品を読むのはこの本がはじめて。ドイツ在住の著者がアメリカを訪れる紀行文なのだが、いわゆる「私」が移動する形でのロードノヴェルではない。この本に散りばめられたエピソー…

政治的リアリズムについて

という文章を書いたのだが、やはり、もう少し寝かせることにする。

『変死するアメリカ作家たち』

坪内祐三『変死するアメリカ作家たち』を読了。とある人が絶賛していた理由がよくわかった。まだ単行本を出す前の坪内さんが書いた文章をもとに構成されていて、本人いわく「若書き」であるが、青年・坪内祐三の顔をかいま見ることができる。といっても、書…

『太陽』

下高井戸シネマでソクーロフの『太陽』を観る。イッセイ尾形の身体表現は秀逸で、映画館を出ると「あ、そう」が口癖として伝染ってしまう。(映画館のスタッフの方が素敵だったのでつい)パンフレットを買って読むと、ネタバレになるので詳しくは書けないが…

早稲田文学復刊など

『早稲田文学』が4月末に復刊されるらしい。とりあえず0号。フリーペーパー『WB』は今後も継続予定とのこと。その『WB』はというと、新宿地下道のビールが飲める店「ベルク」の広告が載っていた。たしかに「ベルク」には『WB』が置いてある。なるほど。 書…

いよいよ最終回

TBSの「文化系トークラジオLife」がいよいよ今週末、31日(土)夜8時からの放送をもって第一期の最終回を迎える。4月からは月1回、日曜深夜に2時間半の生放送(!)という形になるらしい。深夜枠も楽しそうだが、またいつかこの時間帯に戻ってきてほ…

最近巷で流行るもの

いろんなことが動いているのだが、はやる気持ちがそれほどないのは、落ち着いたのか、それとも歳をくったのか。*でも昨日はちょっとドキドキした。*新発売のキリン・ザ・ゴールドをゴウダくんと試飲。それなりにおいしいのだけど、「最近流行りの味だねー…

「教養」

明日、3/17(土)の文化系トークラジオLifeのテーマは「教養」。黒沢清監督の回で出た、「記憶の共有」をめぐる話の流れもあり、とても楽しみ。聴きたい(=考えたい)のは、いま、いったいどんな「知」を私(たち)は必要としているのか、ということ。

春になれば活気づく

くるりの「男の子と女の子」は「ぼくたち」のために、ハナレグミのそれは「女の子」のために。この違いは、両者のミュウジシャンとしての資質の違いを端的に現している。* このごろ巷には狂人のうろつきまわる姿がある。世の中には一定量の狂気が存在し、春…