ポスト・セカイ系のささやかな冒険


あまりに眠いのでモルディヴ(下北沢)で珈琲豆を、ついでにドラマで『ユリイカ*1を購入。表紙を飾るのは片山若子さんの素敵なイラストだ。


片山若子さんのサイト http://www.sibukawakuri.com/



さよなら妖精』も読み、米澤穂信の文体や登場人物の思考様式に僕はほとんど共感できないと思った。ところが、彼らの中にある「傷つき」にはどことなく見覚えがある。ほとんど一方的に、運命的に与えられる彼らの「傷つき」は「成長→大人になる=青春の終わり」というおさだまりの回路によっては癒されない*2。だから彼らは、大人になることができないのだ。


そこだな、惹かれるのは、と思いながら生姜湯を飲む。どうやら風邪引いたっぽい。


さよなら妖精 (創元推理文庫)

さよなら妖精 (創元推理文庫)

*1:2007年4月号「特集 米澤穂信 ポスト・セカイ系のささやかな冒険」

*2:傷ついた青年(少年)とツンデレ美少女、という組み合わせは絶対charlieとか好きだろうな。