2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧
いよいよ年の瀬も迫る。中条省平の『フランス映画史の誘惑』を読んで以来気になっていた「ゲームの規則」(監督・脚本/ジャン・ルノワール)をようやく観ることができた。中条さんの本で引用されていた名台詞「この世界には恐ろしいことがひとつある。それは…
なんとなく日記を書き始めた。誰にも見せない秘密の日記である。さまざまな断片的な着想をそれなりにまとめていくために、日記というスタイルは悪くないような気がする。毎日つける、という形式でははなくて思い立ったときに書き散らしていくような感じで。…
ちくまプリマー新書『現代日本の小説』を読む。著者の尾崎真理子さんは文芸担当の新聞記者。この20年のあいだに現代日本小説界に起きた出来事を「駆け足」で書いた本だ。メインテーマは「手書き原稿とワープロ原稿の違い」のはずだけど、そちらの論考は思…
とある方に、「君は心がないね」と言われる。以前、同じことを別の人にも言われたことがある。 そうか、私は心がないのか。それについて考えてみたら、それなりの収穫を得た。
デスペラート、すなわち絶望という名のパスタを食べた。注文するときに、デスペラートお願いします、と頼んだのだが、料理を運んできたウェイトレスは、「絶望のパスタ、お待たせしました」とたしかに言ったのだ。 あとで調べてみたら、にんにく、唐辛子、オ…
上野の東京都美術館で「フィラデルフィア美術館展〜印象派と20世紀の美術〜」を観る。最終日とあって大混雑。とはいえ、観たことのなかった画家の作品も観られて良かった。もっとも印象的だったのはアンリ・ルソーか。やはり、パウル・クレーやクロード・…
友人とサッカーバーで天皇杯を観て、そのあと家でM-1グランプリ、そして同居人たちとチーズフォンデュを食べて、最終的にLiveSportsでミラノダービーを観た。観てばっかりで、読んでない。脳がふやけた感じがする。 M-1グランプリ、面白かったけど心の底から…
三軒茶屋の「味とめ」で忘年会。ところが、約束の時間に誰も集まらなかったみたいで、幹事のK女史から電話がかかってきた。「ごめん、二日酔いでふらふらで、ぼくもちょっと遅れる」と伝えたら、「ふざけんなよ、てめえ」と優しい声で罵倒される。ツンツンし…
某書籍の編集スタッフを招いて鍋会、のはずが、いろんな人を呼んでしまって趣旨がよく分からなくなり、おまけに女性ばかりになってしまって罪悪感さえおぼえた。これではまるで、美少女好きのコニーのために会を開いたようなものである。(というのは方便で…
下北沢のkate coffeeで打ち合わせ。ひさしぶりに編集者として振舞ったせいか、軽い眩暈がする。なんとか無事に終わって、ふらふら街を歩いてたら偶然友達に会ったので、曽我部恵一の「CITY COUNTRY CITY」でお茶。パスタもおいしいし雰囲気もよくて素敵だ。 …
下北沢でインタビューに使えるいい場所知らないか、と訊かれて紹介した縁で、某小悪魔系女優のインタビューに立ち会う。終了後、その編集者を拉致してN社の人たち+遠方の美少女で深夜遅くまで飲む。 N社はビジネスモデルが明確で、若くて野心があって、おま…
一晩かけて阿部和重の『シンセミア』を読んだ。仲俣ブレインズのメンバーが言ってたように、まさに「変態の群像劇」である。それぞれが自意識の殻に閉じこもった「囚人のジレンマ」のようなもの。男は死に絶え、あとには女たちが残る。
昨夜、一週間分の日記を書いて、そのあとお風呂に浸かっていたら急に何かが降りてきた。とある飲み会で、「最近、あんまり書きたくなるような衝動が降りてこないんだよねー」って話をしたら、その場にいたゴッド・イノウェとか称するキリストみたいな髪型の…
ひきつづき風邪。某敏腕編集者Aさんとの打ち合わせ予定も泣く泣くキャンセル。DVDで『東京ゾンビ』。監督・脚本・佐藤佐吉、原作・花くまゆうさく。黒富士から降りてきたゾンビが溢れる東京を、アフロの浅野忠信とハゲヅラを被った哀川翔が疾走する爽やかな…
とうとう風邪を引いてしまった。DVDで三木聡監督の『ダメジン』。ほんとにダメな人間ばかりが出てくる愛すべき映画。冒頭から風呂桶で珈琲を沸かす猫ジジイ(笹野高史!)が登場するとかしてかっとんでますが最後まで面白かった。「あのさ、人は自分のために…
DVDで犬童一心監督『ジョゼと虎と魚たち』。くるりのアルバムは聴いていたけど映画は実は初めて。せつない。池脇千鶴がすごくいい。動物園の虎の前で彼女が発する「感謝しいや」というセリフが心に残る。誰かが誰かを一方的に救うということなど、たぶんあり…
下北沢の気流舎で某出版社社長と待ち合わせ、そのあと古里庵でサシ飲み。ほとんどは小説、映画、音楽、サッカーの趣味話に終始して非常に楽しかった。ひとまわり年齢の離れた人といろいろなことを確認していく作業はとても面白い。以前からいろんなところで…
仲俣ブレインズ4回目。いよいよ終盤に入り、「恐怖」というテーマがより明確に立ち現われてくる。講義はヴィム・ヴェンダースの『東京画』をバックグラウンドムービーに。主にとりあげた作家は保坂和志と吉田健一。2時間あっという間に終わり、恒例の打ち…
「百年」にマフラーを忘れたので吉祥寺まで取りにいった。ついでに、角のサトウでメンチカツを買う。列に並んでいた奥様たちは8個とか10個単位で買っていた。主婦の迫力はすごい。 夜、渋谷ユーロスペースで七里圭監督の『眠り姫』を観る。正直なところ、…
とても寒い。下北沢のシネマアートンで『ホッテントットエプロン スケッチ』。お目当ては七里圭監督と佐々木敦さんの対談。ウワサの新雑誌『エクス・ポ』にインタビューが載るらしいので読みたい。 ちなみにネットで調べてみたら、「ホッテントットエプロン…
昼は早稲田大学でLifeの公開録音イベント。軽く顔を出すだけのつもりだった打ち上げで完全にスイッチオン。吉祥寺に着いてもテンションが収まらず。トークイベント「百年と権力」の打ち上げも類を見ないくらいに盛り上がり、朝まで気炎を吐きつづけてしまい…
人気編集者のAさんを呼んでキノコ鍋。ほんとは同居人Bと3人で飲む予定だったのだが彼の仕事が終わらなくて結局サシ飲みに。楽しかったけど、Aさんを私なんかが独占していいの?と後ろめたさがあって、そのせいでBにあとで冷たくしてしまって、少し反省。
我が家は複数人で暮らしていて、この春、メンバーが変わります。そこで、来シーズンの同居人候補のお二人を呼んで水炊き鍋。うどんに卵を入れて食べたらおいしかった。猫を飼おうよ、という前向きな話も。
渋谷で三木聡監督の『転々』を観て、お約束通りに散歩したくなり、松涛、駒場、池の上、下北沢と歩いて家に帰った。途中、「とん水」でとんかつを食べ、一番街の果てにある八百屋で蜜柑を買ったら、それが甘くて、なかなかの美味だった。 『転々』はオトコ二…
観終わって言葉が湧いてこない、というか、言葉を無効化されるような映画。公開された際には映画評がいくつか出ていたはずで、あらためてそれを読んでみたいと思った。 ひとつ気になるのは、舞台が「森」であるというところ。純真無垢な少女たちがそこで6歳…
朝の8時まで飲んで外に出たらとてもいい天気ですがすがしい思いがした。スペードとハートから、あなたはどっちにつくの?と問われているような気がして、でも今のところ決められなくて、それどころか何も考えられなくて、ついつい、いえ、ぼくはダイヤかも…
文学フリマで買った「ベクトルズ」を読もうとしたのだが、これは実はCD-ROMのミニコミなのでパソコン上で観るかプリントアウトするかしかなくて、プリントアウトするとどうやら膨大な量になってしまいそうなのでパソコン上で読むことにした。 「ベクトルズ」…