だってなんだもん


肉体、精神ともに限界を超え、夢の中で校正という無駄な作業をした挙げ句、仮眠から目覚める……。えっと、“現実に”俺がしたこと、していないことはなんだ? と確認しながら、元気を出して図書館へ。珈琲豆と紙とインクもついでに買ってくる。


  この頃はやりの男の子
  あたまのお菓子な男の子
  こっちを向いてよバニー
  だってなんだか だってだってなんだもん


とか歌いながら自転車を漕いでいたら、近所ですごい人に遭遇。おわっ! 車上からあわててご挨拶する(あとで考えてみたら非礼でした)。




人間はつくづく、いびつな生き物だなと思う。そんな人と人とが触れ合ったり、付き合ったり、一緒にいたりする、ってときに、それって全然スムーズではありえないよな。


ごつごつして、ぶつかって、丸くなったと思ったらまたとんがっていたりして。美しさ、醜さ、かっこよさ、みっともなさ、そういうものが出たり引っ込んだり現れたり隠れたりしながら、とにもかくにも時間だけが過ぎていって。それを成長した、と感じることができたら、大人になれた、と考えることができたら、どんなにか楽だろう?


……ほんと人間ってわからない。


そう呟くしかないのかな。でもちょっとまた、「人間」が面白くなってきている。