雑誌

下北沢とフリーペーパー

TBSラジオのストリーム、佐々木敦さんが紹介してたdetuneって素晴らしい感じがする。知らなかったら絶対に女の子だと思うような歌声。■ブログ:でちゅーんだので http://d.hatena.ne.jp/detune/わ・を・んアーティスト: detune.出版社/メーカー: HEADZ発…

「ニューヨーカー」の時代

少し前の本になるが、常盤新平の『「ニューヨーカー」の時代』がめちゃめちゃ面白い。 「ニューヨーカー」の時代作者: 常盤新平出版社/メーカー: 白水社発売日: 1999/10メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 冒頭、雑誌「ニュー…

「先生とわたし」(加筆修正)

『新潮』2007年3月号に掲載された、四方田犬彦の「先生とわたし」。『ハイスクール1968』が高校生までのストーリーだとすれば、この話はその続編か。とはいえ、「先生」を登場させてしまった今作に賭ける著者の覚悟と執念は、前作のそれをはるかに…

エリザベス・ギルバートの内側と外側

『考える人』2007年春号では橋本治と高橋源一郎が対談している。奇しくも、(文化系トークラジオLifeのパーソナリティでもお馴染み)仲俣暁生さんの「心の師」VS「仮想敵」だったので買ってみた。 考える人 2007年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮…

「島宇宙からの脱出」

『論座』5月号に、charlieこと鈴木謙介が「情報時代のガイダンス 島宇宙からの脱出と「文化系トークラジオ Life」の挑戦」という文章を寄せている。ちょうど4月1日(日)の朝日新聞にまたもや例の「ロストジェネレーション」の記事が載っていたが、charli…

下北沢の運動の若い人はいずこ

『en-taxi』2007年春号の「倶楽部亀坪」は下北沢が舞台。「マサコ」にはじまり「レディ・ジェーン」にいたる。曽我部恵一の店も登場する。そして最後に坪内さんが「再開発反対運動にもどうしても少し距離をおいてしまうところがあるんです」と発言してい…

早稲田文学復刊など

『早稲田文学』が4月末に復刊されるらしい。とりあえず0号。フリーペーパー『WB』は今後も継続予定とのこと。その『WB』はというと、新宿地下道のビールが飲める店「ベルク」の広告が載っていた。たしかに「ベルク」には『WB』が置いてある。なるほど。 書…

元ネタが解らないパロディ

今日は雑誌、本、映画など、かなりの量の情報収集ができた。これくらいできれば大満足だ。たとえば『QJ』の最新号(70号)でプロレスの「マッスル」について書かれた特集が面白い。トップを飾る九龍ジョー氏の記事は、メディアとして「使い勝手がよくなっ…

男をやめる

今さらながら『文藝』2006年春号の星野智幸特集を読む。インタビュアーは才色兼備の瀧井朝世。星野智幸がメキシコと出会う経緯、そして中上健次について書いたくだりも興味深いが、『虹とクロエの物語』について書かれた箇所を引用しておく。 男をモデル…

小説と真実

これまた今さらながら『文藝』2006年夏号の高橋源一郎特集を読む。源ちゃんの「だいたい」とか「適当」の秘密がわかったような気がした。本人が柴田元幸との対談で語っているところであり、また佐々木敦さんが「黙秘権を行使します」という文章で指摘し…

小説が書けるかな?

10時頃起床。洗濯と布団干し。朝少し仕事をして、いい天気なので外へ。図書館へ予約していた本を借りにいったついでに下北沢まで足を伸ばしたが、窓ガラスにうつった自分の顔を見てどうもぱっとしないなと思い、よその街へ。パンを買う。このパン屋さんは…

救済されるべき存在?

「週刊読書人」巻頭特集は広田照幸と浅野智彦の対談。すべてを「教育問題」に収斂してしまうことへの危機感や、若者の人間関係はけっして希薄化しておらずむしろ濃密化しているといった指摘も面白いが、もっとも興味深いのは「若者論」をめぐるオトナたちの…

3年は辞めるな?

昨夜、ゴウダくんが買ってきた1月26日付の「週刊読書人」。加藤宗哉が自身が編集長を務める「三田文学」2006年秋季号に掲載した片山飛佑馬の小説「アパシー」に触れた文章が目を惹く。片山という若者はこの小説を遺して自殺した。「アパシー」は、大…

小説の読み方

「文學界」2月号掲載の高橋源一郎「ニッポンの小説」。 綿矢りさの「夢を与える」を題材にした学生たちの議論を頬杖ついて聞きながら「小説を読む」ということについて考えた文章だ。高橋は学生たちを「小説の素人」と呼ぶ。しかしながら、よく言われるよう…