小説が書けるかな?

10時頃起床。洗濯と布団干し。朝少し仕事をして、いい天気なので外へ。図書館へ予約していた本を借りにいったついでに下北沢まで足を伸ばしたが、窓ガラスにうつった自分の顔を見てどうもぱっとしないなと思い、よその街へ。パンを買う。このパン屋さんはとてもおいしくて、売り子さんも清楚で感じがよい。彼はとくに妄念にとりつかれているわけではなかったが、なんとなくその売り子さんの裸体を想像し、とても美しいと思った。

近所に戻って喫茶店でしばらく本や雑誌や新聞を読む。帰宅したが仕事にならず。オカミと話をする。オカミは小説を書くと言っている。書く、書くと言いながらしかしオカミはいっこうに書いた試しがないので、どうせ今回も書かないんでしょ、と茶化すと、いや今度こそ本気なのだ、という。オカミの生活上における変化が、気持ちにも変化をもたらしてはいるらしい。しかしながら、単なる仕事や恋愛の体験をそのまま活字にしたところでそれは小説にはならない。それがどんなに悲惨だったり特異だったりしたところで、それをフィクションとして昇華させる力がなければ小説は書けないはずだ。

だがしばらくオカミと話をしていたらいい案が浮かんだ。これを形にすればほんとにオカミは小説が書けるかもしれない。だが、書くかな? 彼はいまだに疑問に思っている。

夜になるとわりと仕事に集中できるようである。しかし疲れてしまい、12時には就寝。