ベケット・ラジオ

過日、にしすがも創造舎特設会場で「ベケット・ラジオ」の公開収録を観る。ふだんほとんど演劇を観ないのですっかりこの世界には疎いのだけど、じゅうぶんに楽しんだ。1000円という安さもよかった。終了後のレセプションで缶ビールをいただいたので、たまたま居合わせた知人たちと数人でそれを持って電車に乗り込み、飲みながらわいわいと喋って帰った。


阿部初美演出の「残り火」のほうは私のような素人にも入っていけるもので、それは圧倒的な質量の「音」(もちろん「声」も含む)がそうさせてくれたのだが、岡田利規演出の「カスカンド」のほうは私にはよくわからなかった。だがそれは「つまらなかった」という意味ではなくて、なんだろうこのよくわからないものは、と思いながら観ているのは貴重な体験だったかもしれない。実は私はチェルフィッチュの演劇もぜんぜん観ていないのだけど、せっかく同時代に生きているのだからこれからは積極的に観たい。


詳しくは批評家、佐々木敦さんがブログで書いている。
http://unknownmix.exblog.jp/d2007-03-29