映画

『ゴースト・ドッグ』

同居人naoxiが「まるで日曜日の午後みたいだ」と形容したとおり、なんとも平和な日曜日の午後。ジャームッシュの『ゴースト・ドッグ』をビデオで観る。「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」の『葉隠』を愛読する殺し屋が主人公。数年前に観たときはよくわか…

『黒い眼のオペラ』

ちょっと忙しくて時間がないので簡単に! 青山のイメージフォーラムで『黒い眼のオペラ』って映画をやってます。27日金曜まで(11:00/13:30/16:00/18:30)。DVD化される保障もないので、見逃したらもうお蔵入りかも。 実は私は男性の身体というものが根本的に…

デボラ!

フランス大統領選の投票率は84.6%か、すげえなあ、世田谷の倍。おや一面に「青い芝」が……とか思いながら朝日新聞(月曜夕刊)をパラパラめくっていたら、来日しているジェニファー・コネリーの記事が目にとまる。なんとそこには「ワンス・アポン・ア・タイ…

今さら人に言えない

観てないなんて今さら人に言えない(でも観てなかった)映画シリーズ。 ◆ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』El Espiritu de la colmena (1973)ミツバチのささやき [DVD]出版社/メーカー: 東北新社発売日: 2000/06/30メディア: DVD購入: 1人 クリック:…

アキ・カウリスマキとジム・ジャームッシュ

アキ・カウリスマキの映画を何本か観た。これまで『罪と罰』『過去のない男』『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』などから独特のセンスを持った人だとは思っていたのだが、今回観たのは『真夜中の虹』『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ…

『デスノート』

映画版の『デスノート』をDVDで借りた。前編だけ観て、これはいかんB級だ、と思ったが時すでに遅く、あきらめて一気に最後まで観てしまった。後編のほうは、メイド的従順さで奉仕してくれるアイドル美少女の監禁という、ある種の男性がたいへん喜びそうなつ…

『太陽』

下高井戸シネマでソクーロフの『太陽』を観る。イッセイ尾形の身体表現は秀逸で、映画館を出ると「あ、そう」が口癖として伝染ってしまう。(映画館のスタッフの方が素敵だったのでつい)パンフレットを買って読むと、ネタバレになるので詳しくは書けないが…

ドッペルゲンガー×大人

今夜の文化系トークラジオLifeはテーマ「大人になるということ」。(日曜深夜25:30〜28:00)意外にこれが難しいお題で、今日は予習にと思って黒沢清の『ドッペルゲンガー』を見直してみた。(4度目くらいだが、何度観ても楽しい。)なぜかというとつまり…

アカルイミライ

これも予習と思って、黒沢清「アカルイミライ」を観る。何回目だろう? 何度も観てるから、観ながら眠ってもいいやと思っていた。だがひさしぶりに観て、ショックを受ける。受けるのだが……言語化できない。なんだろうこの感触は。「アカルイミライ」は2002年…

極限的ハズカシ変異

今週末のLifeの予習を兼ねて、黒沢清「ドレミファ娘の血が騒ぐ」(1985)を観る。洞口依子の初々しさ、そして伊丹十三ふんする平山教授との「実験」シーンが見物であった。教授は「恥ずかしさ」について研究しており、人間の恥ずかしさの極致において起こる…

そして僕は恋をする

アルノー・デプレシャン「そして僕は恋をする」(1996)を観る。舞台はパリ。博士論文が書けず講師の位置に甘んじている青年と友人や恋人たちの織りなすドラマ。基本的には洒脱な会話がテンポよく続いていく感じだから、フランス語が理解できたら、きっとも…

ゴダール『中国女』

昨夜は床に入ってリディア・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』。不思議な掌編集である。朝は9時に起床。やや睡眠時間が足りないが布団を干す。オカミと一緒に朝食を食べ、パソコンに向かって仕事。すぐにバテる。近くの喫茶店に行きカレーと珈琲。ストロ…