『黒い眼のオペラ』

ちょっと忙しくて時間がないので簡単に! 青山のイメージフォーラムで『黒い眼のオペラ』って映画をやってます。27日金曜まで(11:00/13:30/16:00/18:30)。DVD化される保障もないので、見逃したらもうお蔵入りかも。


実は私は男性の身体というものが根本的に苦手らしく、嫌悪感をおぼえて開始10分で映画館を出ようかとも思った。でも最終的には観てよかった。台詞はほとんどなし。わかりやすいデフォルメされた感情表現もなし。しかもちょっとかったるいだろうと思うくらいのカメラまわし。なんだかなあ、と思っていたのだが「煙」が出始めるあたりから俄然面白くなり、気が付けばすべては伏線として配置されてあってまんまとそれにはめられてしまったのでした。(といってもミステリー的なカラクリがあるわけではない。)最終的にはぜんぶ許せる。不思議な映画です。



帰りに渋谷でたまたま素敵な隠れ家的バーを発見したのだが(おかげで渋谷嫌いが直りそう)、一緒に映画を観にいった連れはそこのお客のサラリーマンすべてに(といっても4人だけど)熱烈にこの映画をお勧めしていた。考えてみればやつらもただ者ではないサラリーマン風情であった。それはともかく、たぶん観る人によって解釈の幅がものすごくある映画。だからこそいろんな人に観てほしい。繰り返すが金曜まで! つまり、明日まで!!

■黒い眼のオペラ http://www.tml-movie.jp/
■シアター・イメージフォーラム http://www.imageforum.co.jp/theatre/index.html


余談ながら、微妙な関係でありながら最後の一歩を踏み出せない友達以上恋人未満な人たちが一緒に観にいったら、もしかするとあんなことやこんなことになってしまうかもしれない。きわめて動物的にセクシャル。でも動物は出てこない。なにはともあれ、どうなっても当方はいっさい関知しないからそのつもりで。


ゼロ年代

あと、『SFマガジン』によると、7月号から同人誌『PLANETS』の宇野常寛さんが「ゼロ年代の想像力」を連載するらしい。同姓同名の別人かもしれないがたぶんそうでしょう。ちょっと気になります。(っていう言い方は失礼かしら。いや注目しています)