デボラ!

フランス大統領選の投票率は84.6%か、すげえなあ、世田谷の倍。おや一面に「青い芝」が……とか思いながら朝日新聞(月曜夕刊)をパラパラめくっていたら、来日しているジェニファー・コネリーの記事が目にとまる。なんとそこには「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の少女役でデビュー、とあるではないか。ってことはデボラの少女時代はジェニファー・コネリー

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ [DVD]

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』はギャングを素材にしたノスタルジックな映画で、少年が大人になって老いるまでの壮大な物語を、ある「謎」を背後に置きつつ描いている。なかでも印象的なのが、恋する少女デボラの踊る姿を、ヌードルス少年がこっそり覗き見するシーン。ちなみに竹中直人の『サヨナラCOLOR』にそっくりなシーンがあるが、あれは明らかに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』へのオマージュだろう。音楽は『ニュー・シネマ・パラダイス』でお馴染みのエンニオ・モリコーネ。心の中の切ない感情を駆り立てる。


バレエを踊る少女はまさに息を呑むような美しさで、ヌードルス少年の覗き見する目にシンクロするように魅入られてしまう。新聞記事を読んで即座にその名前とシーンが蘇ってくるくらい、「デボラ」は強烈な体験だった。


余談ながら私がとてもとても若かった頃、さるところで知りあった年上の女性からいろんな映画を薦めてもらった。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』は、彼女のもっとも好きな映画だった。