フィラデルフィア美術館展


上野の東京都美術館で「フィラデルフィア美術館展〜印象派と20世紀の美術〜」を観る。最終日とあって大混雑。とはいえ、観たことのなかった画家の作品も観られて良かった。もっとも印象的だったのはアンリ・ルソーか。やはり、パウル・クレークロード・モネの絵は人気が高かったような気がする。


新古典派自然主義キュビズム……というように、「〜主義」「〜派」といった名前がつくのはけっこう好きだ。もちろん、個々の作家がそうしたものに回収しきれない個性を持つのはたしかだけど、「〜主義」「〜派」といった名称は作家同士の交流や影響があったことを示す証拠でもあって、そうしたシーンが生まれることで芸術が発展してきたのだとすれば、はたして、今我々の生きているこの時代の芸術は、後世においてどんなふうに名指されるのか。それとももう、そういうシーンは生まれないのか? 芸術は時代と無関係ではないはず。大体においては。