太陽の塔


友人とサッカーバーで天皇杯を観て、そのあと家でM-1グランプリ、そして同居人たちとチーズフォンデュを食べて、最終的にLiveSportsでミラノダービーを観た。観てばっかりで、読んでない。脳がふやけた感じがする。


M-1グランプリ、面白かったけど心の底からは笑えなかった。この番組の演出が、漫才より、その裏側の物語にフォーカスしている気がしてならないし、漫才自体も、今年は圧倒的に毒気が足りない気がする。もっと、何かが壊れるようなところが見たい。その意味では、いちばん面白かったのは漫才ではなく、第一ラウンドで落ちた笑い飯が、「笑い飯を見たいゆうて茶の間が怒ってるぞ!」とカメラに向かってキレた場面で、あの瞬間には心を打たれた。




明日はクリスマスイヴだ、と思い、なんとなく森見登美彦の『太陽の塔』をめくってみる。どのページを開いてもやはり面白い、のだが、四条河原町の「ええじゃないか騒動」の後の場面は少し切なくて、ああ、こういう小説だったか、とあらためて思い知る。



太陽の塔 (新潮文庫)