古川日出男の朗読
朝から、細かい修正点等、会社とのやりとり。夜、新宿motionにて古川日出男の朗読。小心ズのパフォーマンスとサーティーンのライヴも。サーティーンはドラムの女の子がすごくよかった。「よかったです」と声をかけると「ありがとやっす!」との御返事。古川さんの朗読は自作の小説、宮沢賢治、三好達治、吉増剛造の詩など。いままで自分は詩や小説をほんとうには読んだことがなかったのではないかっ、と思わせられるほどの迫力に涙が出た。
- 作者: 古川日出男
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/11/25
- メディア: 単行本
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ライヴ終了後、編集者たちによる立食パーティー。そこで「謎の男」を発見する。「謎の男」というのは、数年前、まだ彼がごくふつうの一般人であった頃、とある作家が登場するセミナーのようなものに行ったときに、その作家の横にボディーガードのようにして立っていた男である。その後、また別の作家のシンポジウムでもその男を見かけた彼にとって、「あの図体のでかくておそろしい雰囲気をもった男は何者であろうか」とずっと謎になっていたのだが、ついに今日この場で見かけて勇気を出して声をかけてみたら、「謎の男」は編集者であった。なるほど、そういうことだったのか。
帰りはNさんと小田急線で下北沢まで。「君は編集者にはなれない、小説を書け」とまたもや無責任なことを言われる。酔っぱらっているのは間違いないのだが、今日のNさんはちょっと本気のような気がした。もうかれこれ2年くらい書け書けと言われつづけている彼は、そうだなあ、ちょっと書いてみようかなあ、という気になる。それくらいしかできることはないのではないか、と、彼はもちろん編集者であるから書くことがいかに大変かは知っているはずだったが、思うのであった。
下北沢からはタクシーが拾えず、どれも満車。歩いて帰る。後日、キックの証言によると、i-podを聴きながら口笛ふきつつ、ゴキゲンで帰ってきたらしい。