さよなら餃子パーティ


家でパーティをした。前の同居人オカミーの送別会も兼ねた「さよなら餃子パーティ」。でもnaoxiがつくった餃子が圧倒的においしくて、「さよなら」なんて名前だけ、明らかに「餃子」のほうがメインになった。以前この家に住んでいた面々もぞくぞく集まって、ぜんぶで8人。ひさしぶりに楽しかった。すごく笑った。悲しい話もあった。酒も飲んだ。自分の部屋なのにこういう言い方はヘンかもしれないけど、とても居心地がよかった。


ぼくが今住んでいるこの部屋は、かつては人がよく出入りする場所だった。この部屋に泊まったことのある人の数とか、累計したらすごいことになるんじゃないか。そう思うと、ぜんぜん「ぼくの部屋」という感じがしない。でも、そういう記憶がつねにこの部屋に残留しているかというと、まったくそうした気配はない。幽霊が出たこともない。あんまり想いの残らない部屋なのかもしれない。住む人間にとってそれは大事な要素である。ただ、一度、ある人からお手紙を受け取って、返事を書かないでほっぽっておいたら、その人が夢に出てきて部屋に居座って困ったことがある。あのときだけは困った。



写真はオカミにさよならするグルミー氏